
Apsara Conference 2026 の展示と公開文書を、業務に引き寄せて読むための6つの視点に整理した技術解説シリーズです。モデルやツールの呼び出しをどこで管理するか、エージェントの実行をどこで隔離するか、何をどこへ残すか、誰に何を許すか、学習をどう回すかという問いを、第1部(設計・運用)と第2部(クラウド基盤)から第6部(世界モデル・Physical AI)まで、公開文書で確認できる仕様と展示上の主張を分けて扱います。
第1部|AIエージェントの設計・運用編:業務を任せるための接続・記憶・権限・制御
業務を任せる際に必要なのは、モデルを賢くすることより、呼び出し・記憶・権限・制御の設計です。第1部は、モデルやツールの呼び出しをどこで管理するか(AI Gateway)、クラウド操作をどの経路で渡すか(MCP・Terraform・Skills)、何を覚えさせ誰の範囲で参照させるか(記憶・コンテキスト)、何者にどの範囲を許すか(セキュリティ)を扱います。
- エージェントにクラウドを操作させる経路:MCP・Terraform・ホスト型 Skills・AI Gateway の役割分担(解説記事「エージェントにクラウドを操作させる経路」)
- エージェントの記憶と文脈をどこに置くか:RDS ContextDB・Ontology・MaxCompute・Kafka・OpenLake の整理
- 資格情報が漏れた場合の流出を抑える:エージェントの身元・データ境界・実行時防御の設計
第2部|AIを支えるクラウド基盤編:実行環境・通信・ストレージ・データ・学習
第2部は、エージェントを実際に動かす土台を扱います。実行環境をどの単位で隔離するか(サンドボックスと休眠)、長時間タスクの結果をどの経路で受け渡すか(非同期通信)、作業環境を使い捨てにしながら何をどこへ残すか(ストレージ)が中心です。数値を比較するときは、束ねる単位の値か個々の作業領域の値か、公開仕様か展示上の主張かを区別する必要があります。
- AIエージェントの実行基盤と非同期通信:サンドボックスを使い捨て、会話ごとにトピックを作る設計(解説記事「AIエージェントの実行基盤と非同期通信」)
- サンドボックス一つに保存単位一つ:AgenticFS・Agentic Bucket・DiskPool の公開仕様と未確認点
第3部|開発・業務アプリ編:現場の仕事を完了させる
第3部は、コードや端末操作の実行場所(サンドボックス型の開発・操作環境)、翻訳や多言語業務、動画・データ資産の検索といった、現場の業務アプリ側の論点です。素材の原画像と公式資料の照合が前提であり、実演の成功や精度を断定できる状態ではありません。本シリーズでは、確認できた範囲だけを扱います。
- 現場の仕事を完了させる4領域:Qoder・無影AgentBay・睿译宝・OSS MetaQuery を公開仕様と展示提示に分けて読む(解説記事「開発・業務アプリ編」)
第4部|画像・動画生成編:制作業務への活用
第4部は、展示で示された画像・動画生成の用途を扱います。モデル名・版・発表日は原画像との再照合が完了していないため、公開文書で裏付けられない事項は断定していません。展示で上映された映像についても、現地での実演として断定する記載はしていません。
- 展示で示された生成モデルの並びと、公開文書で確認できた範囲:Wan・HappyHorse・世界モデル区分の違い(解説記事「画像・動画生成編」)
第5部|AI端末・ワークスペース編:Qwen BookからクラウドPC、ウェアラブルまで
第5部は、AIがPCを操作する体験、処理とデータを端末からクラウドへ移す運用、音声や視線を入口にした操作を扱います。コンセプト展示と市販仕様、展示の表示と現地報道を分けて読む必要があります。
- AI端末とワークスペース:Qwen Book・無影クラウドPC・AIグラス・組み込み開発キット(解説記事「AI端末・ワークスペース編」)
第6部|世界モデル・Physical AI編:次の事業機会を探る
第6部は、動画を生成することと、操作に応じて変化する世界を扱うことの違い、現実環境へ働きかけるAIでの通信遅延、端末・エッジ・クラウドの役割分担を扱います。通信要件の展示値を実測性能と混同しないことが前提です。
- 世界モデル Happy Oyster・ARTC の遅延・端末とエッジとクラウドの分担(解説記事「世界モデル・Physical AI編」)
このシリーズの読み方
各記事は「問い → 全体構成 → 処理の流れ → 制約・未確認事項」で構成しています。写真、展示の主張、公式文書、編集上の解釈は混ぜず、提供段階と未確認事項を本文に残します。第1部から第6部へ進む順序は編集上の優先順位であり、製品の採用や事業化を決定するものではありません。
よくある質問
Apsara 2026の技術解説シリーズは、何を対象にしていますか?
Apsara Conference 2026(2026年9月、杭州)の展示と、2026年9月25日時点で閲覧した公開文書を対象にしています。展示の数値はベンダー提示値として扱い、公開文書で確認できる仕様と分けて記載しています。
展示の数値をそのまま自社の性能見積もりに使えますか?
そのままの使用は推奨しません。展示値は測定条件、モデル規模、ハードウェア構成が示されていないものが多く、公開文書でも裏付けられていない場合があります。導入前に自社の条件で再測定してください。
参照した一次情報
本シリーズの主な参照元(公開文書)
- Agent Sandbox - Container Compute Service(Alibaba Cloud) https://www.alibabacloud.com/help/en/cs/user-guide/agent-sandbox/
- LiteTopic(Apache RocketMQ 公式ドキュメント) https://rocketmq.apache.org/docs/domainModel/03litetopic/
- What is AI Gateway(Alibaba Cloud) https://www.alibabacloud.com/help/en/api-gateway/ai-gateway/product-overview/what-is-an-ai-gateway
- What is AgenticFS(Alibaba Cloud File Storage NAS) https://www.alibabacloud.com/help/en/nas/product-overview/agenticfs-overview
- What is OpenLake(Alibaba Cloud) https://www.alibabacloud.com/help/en/openlake/what-is-openlake
- What is Agent Security Center(Alibaba Cloud) https://www.alibabacloud.com/help/en/asc/product-overview/what-is-the-agent-security-center
- DLC concepts, benefits, use cases, and workflow(Alibaba Cloud PAI) https://www.alibabacloud.com/help/en/pai/what-is-dlc
記事情報
| 取材・執筆・編集 | 株式会社Metelix |
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| 分類 | 解説(Apsara 2026・AIエージェント基盤・技術動向) |
| 利害関係 | 本記事は、Apsara Conference 2026の展示と公開文書をMetelixが取材・編集した技術解説です。数値は特に断りのない限りベンダー提示値であり、Metelixによる測定値ではありません。 |
| 評価時点 | 2026年9月25日(日本時間)。公開文書の内容と提供段階は閲覧時点のもので、今後変わる可能性があります。 |
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- 2026.09.26|解説画像・動画生成編:制作業務に生成モデルをどう組み込むか
改訂履歴
| 初版公開 | |
| 第1部・第2部の各項目に、対応する公開済み解説記事への明示リンクを追加 | |
| 第3部〜第6部の各項目に、対応する解説記事への明示リンクを追加 |

